Google検索の検索結果に商品画像と価格が表示される「Googleショッピング広告」は、ECサイトでは必須の集客方法と言えます。

Googleショッピング広告には、商品画像と価格、レビュー数★や送料も表示されるため、テキスト広告と比較して無駄クリックが少なく、コンバージョンに繋がりやすいというメリットがあります。

また、Google検索の[ショッピング]タブでは、商品リスティングが2020年10月から日本でも無料化されています。広告枠よりはクリック数は少ないものの、無料で掲載することができます。ショッピング広告と同時に設定ができます。

リスティング広告の中でも、テキスト広告と比較するとGoogleショッピングは、どうやって設定していいのかがわかりにくかったり、と初めて設定するには、少しハードルが高いところがあります。

そこで、今回は、初めてGoogleショッピングに商品を掲載するための“一番かんたんな”方法をご紹介します。

Googleショッピングとは

Googleショッピングは、Googleが提供するオンラインショッピングプラットフォームです。以前は、商品リスト広告（PLA）と呼ばれていました。

Googleの検索結果のショッピングタグ以外にも、YouTubeやGmailなどGoogle関連のさまざまなエリアに商品情報を掲載することができます。

例えば、Googleで「おしゃれな椅子　緑」で検索してみると、緑色の椅子の商品が表示され、クリックするとそれぞれの商品を販売しているECサイトの商品ページに遷移します。

Googleショッピング広告は、テキストのリスティング広告と同じクリック課金型の広告モデルで、表示されるだけでは費用は発生せず、クリックされたときに毎回◯円かかるというものです。

テキストのリスティング広告とショッピング広告の違い

テキストのリスティング広告とショッピング広告の主な違いはこちらです。

・商品画像、価格、商品名、（レビューや送料無料など）を表示できる

・掲載するキーワードは指定できない（商品名や商品説明文に登録したキーワードによって、自動で検索にひっかかります）

・テキスト広告よりもショッピング広告は上部に表示されることが多い

ECサイトの場合、テキスト広告よりもショッピング広告のほうがコンバージョン率が高い傾向にあります。当社のクライアント様のECサイトでも、ショッピング広告のほうが費用対効果が高くなる傾向にあります。

それでは、Googleショッピングに掲載するための方法を、簡単でわかりやすく解説していきます。

Googleマーチャントセンターに登録します

まずは、Googleマーチャントセンターに登録します。

Googleマーチャントセンター（Google Merchant Center）を開きます。

https://www.google.com/intl/ja_jp/retail/solutions/merchant-center/

Googleマーチャントセンターとは、ECサイト情報や自社商品の情報をGoogleに登録できるGoogleの無料のツールです。

必要なデータをGoogleに登録することで、Googleショッピングタブの無料枠への商品掲載や、Googleショッピング広告への掲載、動的リマーケティング広告の利用ができます。

Googleのアカウントを持っている場合は、右上の「ログイン」ボタンをクリックして、「Merchant Center にログイン」をクリックします。

「お客様のビジネスについてお知らせください」というページが表示されます。

「商品をオンラインで販売していますか？」項目もで「はい」を選択し、ECサイトのURLを入力します。

自社の実店舗がある場合は「はい」、ない場合は「いいえ」を選択して「続行」をクリックします。

最初に「ビジネス情報を入力する」画面が表示されますので、ビジネス名には「ショップ名」、登録されている国には「日本」を選択します。

ここでは最新版のGoogle Merchant Center Next（マーチャントセンターネクスト）での設定方法をご紹介します。

Google Merchant Center Next（マーチャントセンターネクスト）とは

Google Merchant Center Nextは、これまでのGoogle Merchant Center から必要な機能に絞ったシンプル版のようなものです。細かい機能は割愛され、必要な項目に絞られているため、はじめての設定にも向いています。

ここからは、マーチャントセンターの項目に従って、登録項目を埋めていきます。

・ビジネス拠点の住所を追加する
・本人確認のために電話番号を確認する
・貴社のオンラインショップを確認する
・商品の配送方法の詳細情報を追加する
・商品を追加する

ビジネス拠点の住所を追加する

ショップの住所を入力します。
普段よく使う、国内の「都道府県＞市区町村＞番地」の順番とは異なるので少し注意が必要です。

本人確認のために電話番号を確認する

電話番号を入力して、自動音声かSMSで送られる確認コードを登録して完了です。
※ ここに登録する電話番号は広告など表に表示されるものではないので、自分の携帯で登録してもOKです。

貴社のオンラインショップを確認する

登録したECサイトのURLを確認して、確認ボタンを押すと認証されます。

商品の配送方法の詳細情報を追加する

まずは自社のECサイトの配送先の対象の国を選択します。
国内の場合は「日本」を選択し、続行ボタンをクリックします。
（海外配送をおこなっている場合は、配送対象の国を追加します。）

送料の細かい設定を行います。
全ての商品で同じ送料の条件の場合は「すべての商品」、商品によって送料条件が異なる場合は「特定の商品」を選択します。

お届け日数を設定します。

送料の設定をします。

登録した送料設定は、Googleショッピングでの「送料無料」での絞り込みに使われたり、検索結果に「送料無料」の表示に使われます。

商品を追加する

ここからが、商品を登録する方法です。

商品情報の登録方法には、３つあります。

　１「ファイルから商品を追加」

　２「Googleスプレッドシートのテンプレートを使用」

　３「商品を１つずつ追加」

今回は一番シンプルで簡単な「３　商品を１つずつ追加」の方法で登録します。

商品数が多い場合や、在庫切れになることが多い場合には、１か２の方法が便利ですが、まずは1個試しに３の方法で登録してみましょう。

試しに1個商品を登録してみます。

商品ページのURL、タイトル（商品名）、ブランド、説明文を登録します。

1ポイントアドバイスとして、タイトルや説明文に入力した文章の中のキーワードが、検索されたときに引っ掛かります。
例えば、「お中元、お歳暮のギフトにおすすめの〜。」という説明文を書いていた場合には、Google検索で「〇〇 お歳暮 おすすめ」で検索したときに表示される可能性が高まります。

また、専門店の場合には商品ページの説明文にブランド名や呼び方が書かれていないこともあります。
例えば日本酒専門店の場合、商品名には「大吟醸〇〇 720ml」などが使われ、「日本酒」「地酒」は当たり前すぎて使われないこともあります。
「日本酒 人気」で検索した時に、表示させるには、Googleショッピング用の説明文には、意識的に「当店で人気の日本酒の大吟醸〇〇 720mlです。」などと入れると、表示される可能性が高まります。

ちなみに登録した「Googleショッピング用の説明文」は、どこに表示されるか？ というと、Googleの通常の検索結果ではなく、ショッピングタブで表示された商品をクリックすると上記のように吹き出しで表示され、その中で最初の３行ほどが表示されます。さらにクリックすると説明文の全文が表示され、実際にユーザーの目に触れる機会は少ないです。

次は「商品画像」を登録します。
ECサイトで使っている商品画像でOKです。
画像サイズは、100×100ピクセル以上（アパレルは250×250ピクセル以上）で16MB以下です。

下記のように画像内に文字が入っていると「画像 [画像リンク] でプロモーションのオーバーレイが発生しています」というエラーになり、ショッピング広告を掲載することができない場合があるので注意が必要です。

続いて、商品カテゴリや価格を登録します。

商品IDには、自社ECサイトで登録しているシステム商品コードや管理番号などにしておくとよいでしょう。
商品にJANコードがある場合は入力します。

ここまでで確認画面のプレビューを確認します。

数分待っていると、登録した商品の内容が表示されます。
ステータスが「処理中」から「アクティブ」になると準備完了です。

ここまでで、商品登録は完了です。
複数商品がある場合は同様に登録します。

Google広告の広告キャンペーンを設定する

Googleショッピング広告に商品を掲載するには、マーチャントセンターの商品データをGoogle広告に紐付ける必要があります。
ここでは、今回のマーチャントセンターの中から紐づける方法で行っていきます。

まず、左側メニューの「広告キャンペーン」をクリックし、Google広告とリンクします。
（Google広告のアカウントがまだない場合は、Google広告 のサイトから無料で登録ができます）

Google広告のアカウントとリンクします。

1日の広告予算を指定します。
1,000円/日 くらいを目安に始めて行って、効果が出てきたらじょじょに増やしていくことをおすすめします。

キャンペーンの名前には、「Googleショッピング」などわかりやすい名前をつけておきます。

ここまででGoogleショッピング広告が掲載の準備が完了です！

新しく設定した「広告キャンペーン」で、表示回数やクリック数、費用を確認できます。
また、いつでも一時停止や再開することができます。

今回は、初めてGoogleショッピングに商品を掲載するための“一番かんたんな”方法をご紹介しました。

ECサイトに有効な集客方法の一つですので、ぜひチャレンジしてみてください。