対談・事例紹介
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株式会社オールスタジアムの八巻様にお話を伺いました

ビニール傘や使い捨てカイロなどのBtoB向けの販促品や、義理チョコ専門店のBtoC向けなど、自社ECサイトを4サイトと楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonと幅広くEC事業を展開されている株式会社オールスタジアムの八巻社長にお話を伺いました。

EC事業を開始されたキッカケから複数店舗展開されるまでに至った経緯や、毎年二桁成長を続けられている成長要因や運営体制から今後の展望、現在当社と取り組ませていただいているコンサルティングの内容までを対談形式でお話させていただきました。

OMOKAJI
立川

いつもありがとうございます。
本日は改めていろいろとお話を伺えればと思います。よろしくお願いします。

オールスタジアム
八巻様

こちらこそ、よろしくお願いします。

立川

インターネットが普及する早い時期からEC事業を展開されてきたと思うのですが、
家業である伝統的な卸売業からEC販売へ参入されたキッカケは何かあったのでしょうか?

八巻様

実は創業前の学生時代から、個人でヤフオクに出品していたこともあり、
ECの将来の可能性は感じていました。

事業開始当初から、ECの最大の特徴は、ニッチな市場でも成り立つ事や、価格がリアルの小売よりも安い事が特徴だったので、手数料のかかるモールよりも、自社サイトを中心に展開する事を計画していました。

2007年にチョコレートの義理チョコ専門店をオープンしたのが最初です。

2007年にスタートした義理チョコ専門店「チョコレートスタジアム」
https://www.chocolatestadium.com/

立川

チョコレートスタジアム(通称 チョコスタ)が最初だったんですね!

義理チョコに特化したした専門店は、きっとニッチで当時も競合が少なかったんじゃないでしょうか。その分、季節性が高く、売れる時期が限られそうですよね。

八巻様

実店舗のリアルじゃきびしいですが、ネットだと期間限定店ができるということと、これまでの卸での BtoB から BtoCの市場への参入を考えて、最初はチョコスタから開始しました。

その後、日用雑貨の卸のサイトをオープンしていく中で、新しい事に挑戦したいと思っていたので、卸価格をオープンにしたり、その場で決済できるようにしたり、サービスを拡充してきました。

現状では、コロナ禍で、自社倉庫を取得し、物流への投資と、人材への投資を中心に事業投資を行っています。

モールは販売チャネルの一つ

立川

カートシステムは、サイト立ち上げの時から「MakeShop」を使われていたんですか?

八巻様

いえ、最初はカートシステムは「ネットショップオーナー」を使って始めました。 

スタンドアローンで動くタイプの

立川

あっ、懐かしいですね!(笑)

ホームページビルダーとかの時代でしたよね

八巻様

それが、インストールしたパソコンがクラッシュして販売できなかったりしたこともあり、EC-CUBEを使ってリニューアルしました。
その頃はデザイン制作と更新を知り合いの制作会社にお願いしていたのですが、自社内でスムーズにページ変更ができるようにとASPのMakeShopに変更しました。

チョコ専門店から始まり、その次にカレー専門店、モールではアマゾン、楽天と展開を広げて、自社ECの「卸スタジアム」で、卸で売れていたビニール傘をネットで販売するところから始めました。

立川

現在は、自社ECサイトを5サイトと楽天市場、Yahoo!ショッピング、amazon を運営されていますが、それぞれの目的や位置付けはありますでしょうか?

八巻様

そうですね、楽天などのモールは、最終消費者のユーザー数も多いので商品の販売傾向を掴みやすいです。そこで反応の良いカテゴリの商品展開を拡充していったり、自社サイトでの販売強化に活用しています。

立川

なるほど、モールは販売チャネルの一つという位置付けで、テストマーケティング的に使って、売れる商品を自社ECで打ち出していく戦略ですね!

八巻様

WEB上での注文以外にFAX注文も多く、複数店舗展開をしているので、在庫や受注の一元管理にはクロスモールを使って管理しています。

お客様のニーズに応えた季節ごとの販促品を展開

ビニール傘、カイロ等の販促品の卸売通販サイト「卸スタジアム」
https://www.oroshistadium.com/
立川

メインサイトは「卸スタジアム」というショップ名ですが、お客様はどういう業種の方が多いのでしょうか?

八巻様

飲食店など小規模な店舗から中小企業、そして近年では、大企業の方からもご注文をいただけるようになりました。

業種は様々ですが、中小のサービス業のお客様が多いです。

立川

幅広い商品を販売されていますが、中でも人気商品はどういう商品でしょうか?

八巻様

冬の使い捨てカイロに始まり、年明けのお年賀タオルなどのタオル類、梅雨の時は、ビニール傘、暑くなると、ウェットティッシュや、冷却パックなど、秋口は、フェスなどイベントでのレインコートなど自社商品が人気です。

お客様のニーズに応えた季節ごとの販促品を展開

商品企画も

社員のアイデアに

任せています

運営体制について

立川

続いては運営体制についてお伺いできればと思います。

現在、EC事業はどのような体制で運営されていますでしょうか?

八巻様

EC事業は、制作チームが4名体制、顧客対応チームが6名体制、出荷チームが3名です。

お客様対応にもっとも多くの人員を割いているのが特徴です。

立川

最初にお会いした頃と比べると社員のみなさんも増えましたね!

たしか、ちょうど社員数が増えてきた頃にオフィスに八巻さんのデスクがない、なんて時期もありましたね(笑)

八巻様

そんなこともありましたね(笑)

立川

オフィスに伺った時にいつも思うのは、みなさんいきいきと働かれていますよね。
顧客対応チームと制作チームのですぐに情報共有できて、お客様のニーズを商品企画やサイト上に即反映できる環境と社風が作られているように思います。

八巻様

そうですね、人材育成や教育には力を入れています。

勉強会の開催や、外部セミナーの受講で実践的な知識やノウハウを習得するように進めてきました。

立川

八巻さんご自身もMBAを取得されたり、スクールに参加されたりと積極的にインプットの機会を持たれていますよね。
オフィスの本棚の書籍からも伝わってきます。

きっと社員のみなさんも、そういったインプットしたものを実務でアウトプットするというサイクルが自然と生まれたのではないでしょうか。社内ノウハウとして共有して、良い組織風土が蓄積されてきたのだと思います。

また、新しいことに積極的にチャレンジできる環境もありますよね。
ビニール傘を使ったアンブレラスカイの作り方の記事やインスタやTikTokも社員さん発案の企画だったんですよね。

八巻様

そうですね、商品企画も社員のアイデアに任せることもあります。

毎年、義理チョコのおもしろチョコは社員の企画でパッケージデザインを決めて、商品ページのデザインまでを一人で担当することもあります。

お客様の声を直接聞いているからこそ生まれるアイデアがあります。

立川
オリジナル商品のチョコ「請求書チョコ

オリジナル商品の「請求書チョコ」とかも社員さん発信の商品だったんですよね!

立川

今回、当社とコンサルティングの取組みをさせていただいた経緯を伺ってもよろしいでしょうか?

八巻様

立川さんとは、メイクショップでのセミナーを受講して、2014年に5ヶ月間のスクールに参加して、その後、ECのコンサルティングをお願いしてなので、
ずいぶん長いお付き合いになります。

その後、自社で一通りのベースができて、運営していたのですが、もうワンランク売上をあげたいことと、視点を変えて第三者の目を入れたかった ということもあり数年ぶりにコンサルティングをお願いしました。

立川

懐かしいですね!いつもお世話になっています、ありがとうございます。

八巻さんには、転職祝いや起業祝いをしていただいたり、会社経営に関しては教えていただくことが多く感謝しています。

隔週の定例会で
中期計画の戦略面
戦術面を交互に実施

コンサルティングについて

立川

では、毎月のコンサルティングの進め方や流れについてお伺いできますでしょうか?

八巻様

隔週で、定例MTGをリアルで開催していただいています。

長期的な課題については、戦略面で、マンツーマンでMTGを行い、
短期的な課題については、戦術面で、制作チームを中心に複数人でMTGを行います。

それまでに課題や、問題点を社内MTGで洗い出したり、次回の定例MTGまでのTODOを確認したりして定例MTGに臨みます。
社内ではツールを使って進捗管理とスケジューリングを行なっています。

普段は、Slack等のコミュニケーションツールを活用しているので、スピーディーに改善が行われています。

課題が明確になった事
3年後、5年後の長期的な展望も、見えるようになりました。

立川

ありがとうございます。戦略と戦術の両面でご一緒させていただけることは当社の強みとしているのですが、実際ご希望に沿えてますでしょうか?
率直なご意見をいただければと思います。

八巻様

EC全般に関するノウハウの取得はもちろんの事、社内での雰囲気がよくなったと思います。
具体的には、プロ意識が高まったというか、学ぶ姿勢が高まり、組織が活性化している印象です。
戦略面でも、自社の強みが客観的に把握できた事や、悩みが明確になった事も大きかったと思います。
3年後、5年後の長期的な展望も、見えるようになりました。

立川

よかったです。
定例会での新しいアイデアやSlackでいただく質問や相談内容が毎回レベルアップされてきていて私も嬉しいです。

定例会の時間の後に、早速次のTODOの役割分担をされていたのが印象的でした。

立川

実際に「お客様がご注文の際に選択肢を選び忘れることが多い」という顧客対応チームの方の意見を反映して、お客様が選択肢を選びやすいように目立つように改善した、などもありましたね。

選択肢の選び忘れが多いという声を反映させた商品ページの改善例

課題をひとつづつ取り組んで、
会社を成長させていく事を一緒に取り組んでいくこと

立川

OMOKAJIに今後、期待いただけていることはありますでしょうか?

八巻様

そうですね、中期計画を策定していく中で、あらためて人材育成は、課題だと感じました。

その中で、当社の人材戦略を含めてお手伝いしていただける事を期待しています。

具体的には、スクールのような社内研修の整備や、社員のスキルアップのキャリアプラン、チーム組織の形成や、人材育成などの課題をひとつづつ取り組んで、会社を成長させていく事を一緒に取り組んでいくことができたら良いなと思っています。

立川

ありがとうございます。人材戦略を含めた取り組みをさせていただければと思います!

最後にオールスタジアム様の今後の展望をお伺いできますでしょうか。

八巻様

当面の中期目標は、売上10億の目標を達成する事です。

そのための基本戦略は、自社商品の拡充と、ブランドの確立を行う事です。

そのためには、自社サイト中心に、物流への投資や、人材育成を行っていく中で、当社のビジョンである「新しい卸の創造」に沿った形で、新しい事に挑戦していき、お客様から支持される会社を目指していきたいです。

立川

目標達成に向けてぜひ伴走させていただければと思います!

本日はありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

10億円に向けて当社も貢献させていただければと思います!
本日はありがとうございました。

今回の対談相手 ー interlocutor ー

八巻 宏 様

株式会社オールスタジアム
代表取締役社長

法政大学経営学部卒業・経営学修士(MBA)
大学在学中より、IT全般を手がける会社を起業。
インターネット創世記よりウェブに携わる。
その後、家業の卸会社に入社し、テーマパークなどのマーチャンダイジングを担当。
2007年10月、株式会社オールスタジアムを設立

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